飛び込みはもう古い?ドローンやVRを駆使する最新の反響営業スタイルと、失敗しない求人の見極め方
「不動産の営業」と聞くと、どのような光景を思い浮かべるでしょうか。
「雨の日も風の日も、一軒一軒インターホンを押して断られ続ける……」
「厳しいノルマに追われながら、とにかく足で稼ぐ……」
そんな泥臭く、どこか「怖そう」「大変そう」という昔ながらのイメージを抱いている方は非常に多いはずです。しかし、結論からお伝えすると、現代の不動産営業におけるそのイメージは完全に過去のものとなっています。
今回は、埼玉県の「北越谷駅」近くに店舗を構え、最先端の集客手法で成果を上げ続ける「センチュリー21 マルヨシ」の現役営業マン・尾島雅典氏のインタビュー動画『【飛び込み営業の真実】不動産営業の実態は?現役営業マンが最新の営業手法を解説! vol.025』をベースに、今の不動産業界で行われているリアルな営業手法と、転職活動時にチェックすべき求人の見極め方を詳しく解説します。
1. 激変した現代の不動産営業。なぜ「飛び込み訪問」は絶滅した?
結論から言うと、現在のセンチュリー21 マルヨシにおいて、いわゆる一軒家をターゲットにしたローラー作戦的な「飛び込み営業」は一切行っていません。さらに言えば、全国に約1,000店舗を展開するセンチュリー21のグループ全体を見渡しても、昔ながらの飛び込み営業をメインにしている会社は極めて稀です。
なぜ、この手法はここまで激減したのでしょうか。理由は大きく分けて2つあります。
理由①:お客様に「不審がられる」リスクと個人情報保護
今の時代、アポなしで突然自宅のインターホンを鳴らしてくる見知らぬ訪問者は、それだけで「怪しい」「怖い」と警戒されてしまいます。防犯意識の高まりや個人情報保護の観点からも、突然の訪問営業はかえって会社のブランドイメージを著しく低下させるリスクのほうが大きくなっているのです。
理由②:お客様が「ネットで物件を絞ってから来る」時代への変化
昔は「どんな物件があるか分からないから、とりあえず駅前の不動産屋に駆け込む」というのが主流でした。しかし現在は、SUUMO(スーモ)、LIFULL HOME'S(ホームズ)、at home(アットホーム)といった大手ポータルサイトが完全に普及しています。
お客様は事前にスマホやPCで物件を隅々まで比較し、「この物件の内見がしたい」「この条件に合う土地を探してほしい」と、目的を明確に絞り込んだ上で自ら問い合わせ・来店されます。
そのため、現代の不動産営業の主戦場は「いかに足で稼ぐか」ではなく、「インターネット上で、いかにお客様に選んでもらえるか」という『反響営業』へと完全にシフトしているのです。
2. デジタルとアナログの融合!マルヨシが実践する最新の集客手法
では、飛び込み営業をしない代わりに、現代の不動産会社はどのようなアプローチで成果を上げているのでしょうか。マルヨシが実践する、最先端の「不動産テック(IT化)」と、理にかなった「地域密着型のアナログ手法」を紐解きます。
① ドローン撮影からVR、スマホファーストの動画戦略まで
ポータルサイトに物件を掲載する際、他社と同じような写真ばかりを並べていてもお客様の目には留まりません。そこでマルヨシでは、ドローンを使って物件を上空から撮影するといった、写真の見栄えをガラリと変える工夫を行っています。
さらに、下記のような最先端のIT技術を積極的に導入しています。
- 30秒〜1分半のショート動画
かつて主流だった5分以上の長い紹介動画は、今のユーザーには見てもらえません。スマホの普及に合わせ、テンポよく物件の魅力が伝わる「スマホファースト」の短尺動画へシフトしています。
- VRによるバーチャル内見
店舗にいながら、あるいは自宅にいながら、まるで実際に部屋の中にいるような臨場感で物件をチェックできる環境を整えています。
- オンラインでの「IT重説(重要事項説明)」
契約時に必要な重要事項説明も、Zoomなどを活用して非対面で完結できるようになりました。遠方にお住まいのお客様でも、わざわざ何度も店舗に足を運ぶ必要がありません。
② 不動産購入の法則に基づいた「半径7キロ」のアナログ集客
デジタル化が進む一方で、不動産業ならではの「アナログな手法」も非常に強い効果を発揮し続けています。それが、ポスティングチラシや現地販売会(オープンハウス)、のぼり旗(看板)の設置です。
これらが有効な理由は、不動産の購入データに隠されています。
不動産を購入・検討するお客様の多くは、現在住んでいる場所から「半径7キロ未満」のエリア(同じ学区内や、慣れ親しんだ地元など)で物件を探す確率が一番高いと言われています。
情報量が多すぎてネット上では埋もれてしまいがちな物件も、地元のポストに直接届くチラシなら「あ、この場所なら知っている」「あそこに新しい家が建つんだ」と、まだ明確に家探しを始めていない「潜在層」の目に留まりやすくなります。
また、散歩中の地元住民や、車社会の地域でロードサイドを走っている人が「のぼり旗」を見て現地にふらりと立ち寄り、そのまま契約に繋がるケースも少なくありません。半径7キロの地元住民をターゲットにした地域密着型のアナログ集客は、今の時代でも非常に理にかなった手法なのです。
3. 不動産業界へ就職・転職を考えている方が「面接で絶対に聞くべきこと」
「不動産の営業に挑戦してみたいけれど、やっぱり飛び込み営業があったら嫌だな……」と不安に思っている求職者の方も多いはずです。
もしあなたが面接に臨むなら、以下のポイントを臆せずチェックすることをおすすめします。
質問:「飛び込み営業はありますか?」とストレートに聞いていい?
尾島氏は「全然良いと思います。臆せず聞いてください!」と太鼓判を押します。
むしろ求職者の側から具体的な営業手法について質問をされると、採用側としては「この人は不動産業界の実態についてちゃんと調べてきているな」「本気度が高いな」と、ポジティブな印象を受けるそうです。ホームページや求人票に書かれている文字面だけでは分からないからこそ、面接の場で実際の仕事内容を直接確認することはミスマッチを防ぐ上で極めて重要になります。
注意:求人票の「売買仲介」という言葉だけで安心しない
一言で「売買仲介」と書かれていても、会社によってビジネスモデルは180度異なります。面接では、その会社が「具体的に何をメインに扱っているのか」まで踏み込んで質問しましょう。
| 扱う物件のタイプ | 主な営業スタイルと特徴 |
|---|---|
| 新築一戸建てメイン | ポータルサイトや現地販売会(オープンハウス)を軸とした「反響営業」が中心。 |
| 中古戸建て・マンションの売却メイン | 家を「売りたい」オーナーを探すため、チラシの配布や独自のマーケティングが中心。 |
| 投資物件(収益案件)・ビル一棟など | 資産家や投資家をターゲットにするため、一部でまだ電話営業や独自の開拓(飛び込みに近い手法)が残っている場合がある。 |
このように、ターゲットが一般のファミリー層(実需)なのか、それとも投資家(ビジネス)なのかによって、日々の業務内容は全く変わってきます。事前に会社のホームページを少しリサーチした上で、「御社では新築の反響営業がメインですか?それとも中古の売却相談が多いですか?」などと質問できれば、採用面接での評価もぐっと高まるはずです。
4. まとめ:未経験からでも安心して飛び込める、現代の不動産営業
今回の尾島氏へのインタビューを通じて、最新の不動産営業の実態が明らかになりました。
- 「飛び込み営業」はほぼ絶滅。現在はネットを中心とした「反響営業」が主流
- ドローン撮影やVR、短尺動画など、最先端のIT技術を駆使するクリエイティブな業界へ進化
- 半径7キロの「地元需要」を捉えるポスティングや現地看板も依然として強力
- 面接では実際の営業手法やメインの取扱物件について、臆せず質問してOK
ちなみに、マルヨシで目覚ましい実績を上げている尾島氏自身も、「これまでの不動産キャリアの中で、一度も飛び込み営業をしたことがない」と語っています。
業界全体のIT化(不動産テック)や働き方改革が進んだ今、不動産営業は「気合と根性だけでインターホンを押し続ける仕事」から、「テクノロジーと地域密着の戦略を駆使して、お客様に選ばれる仕組みを作る仕事」へと生まれ変わっています。
「怖そう」「きつそう」という昔のイメージだけで選択肢から外してしまうのは、非常にもったいない業界です。ぜひ最先端の手法を取り入れる誠実な会社を見極め、一生モノのスキルを手に入れられる不動産のキャリアへ一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介したドローン集客の工夫や、面接でのリサーチのコツなど、現役営業マンのリアルな空気感を動画で直接確認したい方は、ぜひこちらのリンクからご覧ください。



